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ご両親が老人ホームに入居されることを検討されている中で、快適な生活を送ってもらうために、福祉用具のレンタルは欠かせません。この記事では、福祉用具レンタルについて、レンタルできるもの、できないもの、注意点、選び方のポイント、介護保険との関係性などを、作業療法士の視点から詳しく解説します。この記事を読めば、福祉用具レンタルについてイメージをして頂けます。


1. 福祉用具レンタルとは?

1-1. レンタルできるもの

車椅子、歩行器、介護ベッド、床ずれ防止用具、体位変換器など、利用者様の状態に合わせて様々な福祉用具がレンタルできます。

1-2. レンタルできないもの

一般的によく使用される福祉用具はレンタルできますが、一部の特殊な福祉用具はレンタルできない場合があります。また、直接肌が触れるもの(排泄関連、入浴関連)は一部購入対象のものがあります。
福祉用具は、利用者様の身体機能や生活環境に合わせて選ぶことが大切です。私も、現場では利用者様の評価を行い、最適な福祉用具を提案することを意識していました。福祉用具は一度使用してみて、合わなかった場合でも変更することができるため、購入を検討されている方も、一度お試しができるのがポイントになります。

2. 福祉用具レンタルの注意点

2-1. 安全な使用のために

福祉用具は正しく使用しないと、ケガの原因になることがあります。取扱説明書をよく読み、安全に配慮して使用しましょう。

2-2. 契約内容の確認

レンタル期間、料金(介護保険自己負担額)、メンテナンス方法など、契約内容をしっかりと確認しましょう。
福祉用具は定期的な点検が必要となります。福祉用具業者が定期的な点検を行います。老人ホームで利用している物に関しては、施設スタッフが点検をしていることもあるため、気になる点は聞いてみましょう。福祉用具は介護保険を利用してレンタルするため、レンタル品により値段が異なります。契約時などに確認すると安心です。

3. 福祉用具レンタルの選び方

3-1. 利用者様の状態に合わせた選定

利用者様の身体機能や疾患、生活習慣などを考慮して、適切な福祉用具を選びましょう。

3-2. 環境への適応性

利用者様の住まいの広さ、間取り、バリアフリーの状況などを考慮して、福祉用具を選びましょう。
福祉用具は、利用者様の生活の質を向上させるためのツールです。利用者様の意見を聞きながら、一緒に福祉用具を選んでいきましょう。また、施設スタッフやリハビリ職、福祉用具業者様と相談しながら、何が良いかを慎重に選ぶことが大切です。場合によっては、お試しで利用しお身体に合うかなども評価すると良いでしょう。

4. 福祉用具レンタルと介護保険の関係性

4-1. 介護保険を利用したレンタル

介護保険の認定を受けている方は、一部の福祉用具を介護保険でレンタルすることができます。

4-2. 自費でのレンタル

介護保険の利用条件を満たさない場合や、介護保険でレンタルできない福祉用具は、自費でレンタルする必要があります。
老人ホームを検討されている際に、「ベッドはレンタルですか?」との質問を多く頂きます。老人ホームでは備え付けのものもあれば、介護保険を利用してレンタルする場合があります。介護付き有料老人ホームでは、歩行器などのレンタルは自費レンタルとなる傾向があるため、月々の費用を確認すると良いでしょう。理由としては、介護保険には介護度に応じて、上限単位数があります。この単位数の上限を超えた分に関しては、自費となりますので注意が必要です。事前に確認しておきましょう。

5. 福祉用具レンタルで快適な生活環境を作る

5-1. 環境設定のポイント

福祉用具を設置する場所、家具の配置など、生活環境を整えることで、より快適に過ごすことができます。認知症の方などは、逆に大幅なレイアウトを変更することで不安になるなどもあるため、環境設定をする際は最新の注意が必要となります。

5-2. 作業療法士からのアドバイス

作業療法士は、生活環境の評価を行い、より安全で快適な環境づくりを支援します。身体機能、認知機能面も含めて、福祉用具が本当に必要なのか評価しています。

【まとめ】

福祉用具レンタルは、利用者の生活をサポートする上で非常に重要な要素です。この記事では、福祉用具レンタルについて、様々な角度から解説しました。老人ホームで福祉用具は必ず利用するため、見学時などに施設の方へお聞きできると良いでしょう。私たちは、できる限り見学の際はご家族様に同行し、入居後の生活で不安がないようにサポートします。この記事が、皆様の福祉用具選びの参考になれば幸いです。